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中小企業の顧問弁護士の割合は?従業員数で6.9%〜84.7%の差

顧問弁護士導入率と働く女性たち

顧問弁護士を置いている中小企業はどのくらいあるのか。その答えは、会社の規模でかなり変わります。

この記事では、日本弁護士連合会の全国調査報告書を原典まで当たり、従業員数・売上高・業種ごとに顧問弁護士がいる割合を整理します。自社と同じ規模の会社の目安としてお使いください。

作成者 室井 香南(株式会社Izu 代表取締役) プロフィール

作成日 2026年10月20日 最終更新日 2026年10月20日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約7分

出典・参照 日弁連 第2回 中小企業の弁護士ニーズ全国調査報告書(第1回調査の属性別集計の再掲を含む)/株式会社Izu「社長のミカタ」

中小企業で顧問弁護士がいる割合は、会社の規模でどのくらい違いますか?

日弁連の第1回全国調査を従業員数別に見ると、顧問弁護士がいる企業は10人以下で6.9%、51〜100人で52.1%、301人以上で84.7%でした。全体平均は19.5%ですが、規模が大きくなるほど割合ははっきり上がります。

中小企業の顧問弁護士がいる割合が、従業員10人以下の6.9%から301人以上の84.7%まで規模とともに上がることを示す図 図1 従業員数別 顧問弁護士がいる企業の割合(第1回調査) 10人以下 6.9% 11〜20人 15.5% 21〜50人 27.7% 51〜100人 52.1% 101〜300人 61.6% 301人以上 84.7% 従業員51〜100人の層で、顧問弁護士がいる企業が半数を超えています。 有効回答3,214社。301人以上は回答38社と少ないため、幅をもって読んでください。 出典:日弁連 第2回報告書 p.21(第1回調査の属性別集計の再掲)

従業員50人前後を境に、顧問弁護士がいる会社が半数を超える

21〜50人では顧問弁護士がいる企業が27.7%、弁護士がいない企業が52.0%でした。これが51〜100人になると、顧問弁護士がいる企業は52.1%、いない企業は31.4%に入れ替わります。取引や労務の論点が増える規模で、相談先を固定する会社が増えると読めます。

売上高で並べても、同じ右肩上がりが見える

売上高別でも傾向は同じです。売上高1億円以下の企業で顧問弁護士がいるのは4.9%でしたが、10億円超20億円以下では39.1%、30億円超では72.7%でした。

最新期の売上高 顧問弁護士がいる 弁護士がいない
1億円以下4.9%77.6%
1億円超3億円以下8.5%70.9%
3億円超5億円以下19.8%62.9%
5億円超10億円以下25.7%52.2%
10億円超20億円以下39.1%35.5%
20億円超30億円以下62.0%22.7%
30億円超72.7%19.2%

出典:日本弁護士連合会 第1回「中小企業の弁護士ニーズ全国調査」(2006年12月〜2007年6月実施・2008年報告・有効回答3,214社)。数値は第2回報告書のPDFの21ページに再掲された属性別集計から転記しました(2026年10月20日確認)。

業種によっても、顧問弁護士の割合は変わりますか?

変わります。第1回調査では、顧問弁護士がいる企業は不動産業・金融業で36.0%、情報通信業で34.5%と高く、小売業は9.8%、飲食業・宿泊業は13.0%、建設業は13.1%でした。同じ中小企業でも、業種で3倍以上の開きがあります。

業種 顧問弁護士がいる 弁護士がいない
不動産業、金融業36.0%43.4%
情報通信業34.5%49.3%
製造業22.9%59.4%
建設業13.1%68.7%
飲食業・宿泊業13.0%68.4%
小売業9.8%73.4%

出典:日本弁護士連合会 第1回「中小企業の弁護士ニーズ全国調査」(2006年12月〜2007年6月実施・2008年報告・有効回答3,214社)(第2回報告書 p.21 の再掲集計)。業種の回答数は情報通信業43社、飲食業・宿泊業45社などと少ないものを含みます。

2016年の調査でも、規模による差は続いていますか?

続いています。第2回調査(2016年)で「以前も現在も相談できる弁護士がいる」と答えた企業は、従業員5人以下で21.2%、51〜100人で55.6%、301人以上で82.8%でした。設問が顧問契約の有無ではない点には注意が必要です。

中小企業の顧問弁護士の割合と同じく、相談できる弁護士がいる企業の割合が従業員5人以下の21.2%から301人以上の82.8%まで上がることを示す図 図2 従業員数別 以前も現在も相談できる弁護士がいる企業(第2回調査・2016年) 5人以下 21.2% 6〜10人 23.2% 11〜20人 25.3% 21〜50人 40.7% 51〜100人 55.6% 101〜300人 71.7% 301人以上 82.8% 第2回でも、従業員51〜100人の層で半数を超える形は第1回と同じです。 第2回は「相談できる弁護士の有無」を聞いており、顧問契約に限りません(回答3,822社)。 出典:日弁連 第2回報告書 p.20

小さな会社ほど、過去5年の弁護士費用が「0円」

第2回調査では、過去5年間に弁護士へ支払った費用が「0円」の企業が全体で57.0%でした。従業員数別では5人以下と6〜10人がともに68.4%、21〜50人が49.5%、51〜100人が35.0%、301人以上が9.1%です。小さな会社ほど、弁護士に費用を払う機会そのものが少ないことがわかります。

中小企業の顧問弁護士の割合が低い小規模企業ほど、過去5年の弁護士費用が0円の比率が高いことを示す図 図3 従業員数別 過去5年間の弁護士費用が「0円」の企業(第2回調査) 5人以下 68.4% 6〜10人 68.4% 11〜20人 64.5% 21〜50人 49.5% 51〜100人 35.0% 101〜300人 19.8% 301人以上 9.1% 全体では57.0%が「0円」でした(回答3,411社)。 費用の累計を聞いた設問で、顧問料に限らず訴訟などの費用を含みます。 出典:日弁連 第2回報告書 p.72〜73

出典:日本弁護士連合会「第2回中小企業の弁護士ニーズ全国調査報告書」(2016年実施・回答3,887社・回答率25.9%)。原典は報告書のPDFで公開されています。

自社の規模なら、どんな相談先の持ち方が合いますか?

規模別の数字は、同じくらいの規模の会社がどうしているかを知る目安です。従業員数を選ぶと、第1回調査でのその層の内訳が表示されます。相談が必要な分野や頻度と並べて考えてください。

従業員数別 顧問弁護士の有無早見(第1回調査)

選ぶだけで表示されます。個人情報の入力はありません。

上の欄で従業員数を選ぶと、その規模の集計値が表示されます。

従業員数別の早見表(全規模)
従業員数集計値
10人以下顧問弁護士がいる 6.9%/相談できる弁護士はいる 16.7%/いない 73.2%(n=1,564)
11〜20人顧問弁護士がいる 15.5%/相談できる弁護士はいる 14.3%/いない 65.9%(n=630)
21〜50人顧問弁護士がいる 27.7%/相談できる弁護士はいる 18.9%/いない 52.0%(n=564)
51〜100人顧問弁護士がいる 52.1%/相談できる弁護士はいる 15.0%/いない 31.4%(n=250)
101〜300人顧問弁護士がいる 61.6%/相談できる弁護士はいる 14.8%/いない 23.0%(n=162)
301人以上顧問弁護士がいる 84.7%/相談できる弁護士はいる 0.0%/いない 15.3%(n=38)

もし従業員20人以下なら、まずは単発の相談先を決めておく

10人以下で顧問弁護士がいる企業は6.9%、11〜20人でも15.5%です。この規模で顧問弁護士がいないことは珍しくありません。もし相談が年に数回なら、単発の相談や月額制のサービスで連絡先を先に決めておく方法が合いやすいです。

もし50人を超えるなら、継続的な相談体制を比べ始める時期

51〜100人では顧問弁護士がいる企業が52.1%と半数を超えます。もし契約書の確認や労務の相談が毎月のように出ているなら、顧問契約と月額制の両方を、相談の量と費用で比べてみてください。どちらが合うかは会社の状況によって変わります。

顧問契約のほかに、相談先を持つ方法はありますか?

あります。顧問契約のほかに、単発の法律相談、弁護士会の相談窓口、月額制のメンバーシップといった入口があります。規模の小さい会社ほど弁護士費用0円が多いことからも、まず接点をつくることが一歩目になります。

株式会社Izuの「社長のミカタ」という選択肢

株式会社Izuが運営する社長のミカタは、経営者向けの月額制メンバーシップです。会員登録のあと公式LINEから、士業や経営顧問などの専門家に直接連絡できます。料金は次のとおりです。

プラン 月額(税別) 相談できる相手
士業プラン10,000円弁護士・税理士・社会保険労務士
総力プラン30,000円上記に加えて経営顧問などの専門家
バックオフィスプラン100,000円上記に加えてバックオフィス業務(月20時間稼働)

士業への相談枠は毎月各30分まで、経営顧問や経営者の壁打ちなどは毎月60分1セッションです。契約期間の縛りはなく、いつでも解約できます。規定の時間を超える実務の依頼は、専門家と協議のうえで別途見積りとなる場合があります。

出典:料金・利用枠は株式会社Izu「社長のミカタ」サービスサイトの掲載内容(2026年9月29日確認・税別表示)。会社概要は株式会社Izuの会社情報をご覧ください。

中小企業の顧問弁護士について、よくある質問は?

規模別の数字についてよく出てくる質問をまとめました。日弁連の調査報告書と当社サービスの公開内容にもとづいて答えています。

中小企業で顧問弁護士がいる割合は、どのくらいですか?
日弁連の第1回全国調査(2006〜2007年実施)では全体で19.5%でした。従業員数別では10人以下6.9%、51〜100人52.1%、301人以上84.7%と大きく異なります。

何人規模になると、顧問弁護士がいる会社が多くなりますか?
第1回調査では、従業員51〜100人の企業で顧問弁護士がいる割合が52.1%となり、半数を超えました。2016年の第2回調査でも、51〜100人で「以前も現在も相談できる弁護士がいる」企業が55.6%でした。

業種によって、顧問弁護士がいる割合は違いますか?
違いがあります。第1回調査では、不動産業・金融業が36.0%、情報通信業が34.5%と高く、小売業は9.8%、飲食業・宿泊業は13.0%、建設業は13.1%でした。

小さな会社は、弁護士費用をどのくらい使っているのですか?
第2回調査では、過去5年間に弁護士へ支払った費用が「0円」の企業が全体で57.0%でした。従業員5人以下では68.4%、301人以上では9.1%で、規模が小さいほど0円の比率が高くなっています。

社長のミカタでは、何をどこまで相談できますか?
士業プランは月額10,000円(税別)で、弁護士・税理士・社会保険労務士へ毎月各30分まで相談できます。規定時間を超える実務の依頼は、専門家との協議のうえ別途見積りとなる場合があります。契約期間の縛りはありません。

まず何から確かめればよいですか?

最初に確かめたいのは、自社の従業員数の層で顧問弁護士がいる会社がどのくらいあるかと、自社で相談が必要になる分野と頻度です。この2つが揃うと、顧問契約と月額制のどちらが合うかが見えてきます。そのうえで費用と利用枠を実際の数字で比べてみてください。

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